
「整流板 フィルター どこにつける?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
レンジフードの油汚れ対策として注目されている整流板フィルターですが、その取り付け位置によって効果や見た目、掃除のしやすさまで大きく変わります。
この記事では、外側・内側・ファン手前の3つの設置方法を比較し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説。
さらに、初心者でも失敗しないフィルターの選び方や、交換・掃除をラクにするコツまでまとめています。
読めば、自分のキッチンにぴったりの設置方法とフィルターが見つかり、日々のメンテナンスがぐっと快適になるはず。
予防掃除の第一歩として、整流板フィルターの正しい知識を手に入れましょう。
整流板付きレンジフードとは?
まずは、「整流板付きレンジフード」ってそもそも何?というところから確認しておきましょう。
最近の住宅やマンションでは、見た目がスタイリッシュで掃除のしやすいこのタイプが増えてきています。
整流板の役割と構造
整流板とは、レンジフードの下部に設置された「板状のパーツ」のことです。
この板があることで、油煙(調理中に発生する油を含んだ空気)が拡散せず、吸気口に向かって集中して流れやすくなります。
つまり、整流板があることでレンジフードの吸引効率が高まり、より効率的にキッチンの空気を浄化できるのです。
逆に整流板がないと、煙が広がってしまい、壁や天井への油汚れが発生しやすくなってしまいます。
以下に整流板付きレンジフードの基本構造をまとめてみました。
| パーツ | 役割 |
|---|---|
| 整流板 | 空気の流れを制御して吸気効率を高める |
| 金属フィルター | 整流板の内側にあり、油分を最初にキャッチ |
| シロッコファン | 空気を外へ排出するファン。奥に設置されている |
整流板付きレンジフードの特性
整流板付きタイプは、外観がスッキリしているのが魅力です。
また、整流板が外から油煙をブロックするため、レンジフードの内部に汚れが溜まりにくいというメリットがあります。
ですがその反面、整流板や内部が見えにくい構造ゆえに、汚れに気づきにくくなるというデメリットも。
このため、知らず知らずのうちに油汚れが内部にこびりついていた…なんてこともあるんです。
そのようなトラブルを防ぐためにも、整流板付きレンジフードには事前の「予防掃除」が重要になります。
「整流板 フィルター」はなぜ必要?
整流板付きレンジフードには「フィルターをつけるべきかどうか」で迷う方も多いですよね。
ですが、結論から言うと整流板フィルターは絶対にあったほうがいいです。
その理由は、「油汚れの予防」と「掃除の負担軽減」という2つの大きなメリットにあります。
フィルターを付ける目的(油汚れ防止/掃除軽減)
料理中の油煙は、目に見えないほど細かい粒子になって空気中に広がります。
この粒子が整流板や金属フィルター、さらにはその奥のシロッコファンにまで付着すると、次第にベタついた頑固な汚れに変わっていきます。
一度こびりついた油汚れは、水拭きや普通の洗剤ではなかなか落ちません。
だからこそ、汚れる前に「予防する掃除」=フィルターの設置が重要なんです。
フィルターが油をキャッチしてくれれば、整流板やファンが汚れるスピードはグッと遅くなり、掃除も簡単になります。
付けないリスク(レンジフード内部の汚れ・性能低下)
もしフィルターを付けずに使い続けた場合、レンジフードの内部はどんどん油で汚れていきます。
特に問題になるのがシロッコファンの汚れです。
ファンに油が付着すると、次のような不具合が起こるリスクがあります。
| 問題 | 原因と影響 |
|---|---|
| 吸い込み力の低下 | ファンの羽根に油がついて風をうまく送れなくなる |
| 騒音が増える | バランスが崩れて回転時に異音が出る |
| 電気代が高くなる | 吸引効率が下がり、強モードを多用するようになる |
このように、フィルターを付けないことでレンジフードの性能自体が落ちてしまう可能性もあるんですね。
また、掃除がしづらい奥のファンやダクト部分に汚れが蓄積すると、プロにクリーニングを依頼しないと落とせなくなる場合も。
つまり、フィルターは「汚れを防ぐ」だけでなく、「出費やトラブルを防ぐ」役割もあるというわけです。
整流板 フィルターはどこに付けるのがベスト?
「フィルターは付けたほうがいい」というのは分かったけど、問題はその“場所”ですよね。
整流板付きレンジフードの場合、取り付け場所は主に「外側」「内側」「ファン手前」の3パターンあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、あなたのキッチン環境や掃除習慣に合わせて選びましょう。
外側に貼る方式のメリット・注意点
最も手軽で人気なのが、整流板の外側にフィルターを貼る方法です。
レンジフード全体を覆うように貼り付けるだけなので、初めての方でも簡単に取り付けられます。
料理中の油煙を整流板に触れる前にキャッチできるため、整流板自体の汚れを大幅に軽減できます。
特に揚げ物をよくする家庭では、掃除の負担が劇的に減るのでおすすめです。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| メリット | 取り付けが簡単・整流板の汚れを予防・交換も手軽 |
| デメリット | 見た目に影響が出やすい・吸着力が落ちやすく頻繁な交換が必要 |
見た目が気になる方は、黒やグレーなどの目立ちにくいカラーや、透明タイプを選ぶといいでしょう。
内側に付ける方式のメリット・注意点
整流板の内側にフィルターを取り付ける方法は、見た目を損なわずスッキリさせたい方に向いています。
整流板の裏にフィルターを貼るため、外からは見えません。
フィルターがあることで内部の金属フィルターやファンを汚れから守る効果もあります。
ただし、取り付けには整流板を開ける手間があるため、交換は少し面倒に感じるかもしれません。
デザイン重視の方や、来客が多い家庭にはおすすめです。
ファン手前(シロッコファン直前)に付ける方式のメリット・注意点
最も内部を守りたい方には、シロッコファンの直前にフィルターを取り付ける方法があります。
ここまで届いた油煙を最後にブロックするため、ファンに直接汚れが付着するのを防げます。
ファンは掃除がとても大変なパーツなので、これが守られるのは大きなメリットです。
また、ファンの動作効率が保たれるため、レンジフード全体の性能や寿命の維持にもつながります。
一方で、取り付けには位置調整が必要で、製品によっては対応するサイズや形が限られるのがデメリット。
丁寧なメンテナンスを続けられる方に適した設置場所です。
タイプ別おすすめフィルターと選び方
「整流板フィルターをつけたいけど、種類が多くて迷う…」という方も多いですよね。
実は、整流板フィルターにはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴や使い方が異なります。
ここでは代表的な3タイプの特徴と、選ぶときにチェックすべきポイントを紹介します。
粘着シールタイプ/マグネット式/枠付きタイプ
フィルターの取り付け方式には、大きく分けて以下の3種類があります。
| タイプ | 特徴 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 粘着シールタイプ | 裏面にシール加工があり、整流板に直接貼り付ける | 安価・手軽・100均でも買えるので初心者向け |
| マグネット式 | マグネット付きのフレームでしっかり固定できる | ズレにくく交換が簡単。繰り返し使いたい人向け |
| 枠付きタイプ | 専用の金属やプラスチック枠にフィルターを装着して設置 | 最も安定感があり見た目もきれい。長期使用におすすめ |
それぞれのタイプには向き不向きがあるので、使用頻度や掃除のスタイルに合わせて選びましょう。
素材や厚み・目詰まり性・交換サインなどの比較
次に、素材や機能面でのチェックポイントを見ていきます。
素材によって吸着力や寿命が大きく変わるので、以下の点を参考にしてください。
- 不織布タイプ:一般的で安価。こまめに交換しやすい
- ガラス繊維タイプ:吸着率が高く、火に強い。価格はやや高め
- 厚み:厚いほうが油をしっかりキャッチ。ただし吸気力に影響することも
- 目詰まり性:目が細かすぎるとすぐ詰まるが、粗すぎると汚れを通してしまう
- 交換サイン付き:汚れると色が変わるタイプは、交換タイミングが分かりやすい
最近は「浮き出る交換サイン」や「ライト部分が切り取り可能」など、ユーザー目線の工夫がされている商品も増えています。
掃除を楽にしたい人は“貼るだけ”タイプ、長く使いたい人は“フレーム付き”や“高性能素材”を選ぶのがコツです。
設置・交換・メンテナンスのコツ
フィルターを買っても、「正しく貼れていない」「交換のタイミングが分からない」「掃除が面倒」だと続かないですよね。
この章では、整流板フィルターを無理なく使い続けるためのコツをまとめました。
一度覚えてしまえば、あとはルーティンでOKです。
貼る/取り付けの手順と注意点
整流板フィルターは、貼り方や取り付け方で効果が大きく変わります。
粘着タイプでもマグネットタイプでも、基本の流れは次のとおりです。
- 整流板や取り付け面をキレイに掃除する
汚れや水分が残っていると、フィルターが剥がれやすくなります。 - レンジフードを弱で吸気しながら貼る
吸気の風でフィルターがピタッと吸着しやすくなります。 - 空気を抜きながら、隅から丁寧に貼る
空気が入ると剥がれやすいので、手のひらで押さえながら密着させます。
また、フィルターにライト部分を切り抜く加工が必要な場合もあります。
製品に合わせて、事前にハサミやカッターを準備しておくとスムーズです。
交換タイミングとチェック方法
フィルターを長く使いすぎると、油が詰まって吸気が悪くなるだけでなく、レンジフードの故障の原因にもなりかねません。
交換の目安は次のようになります。
| 料理頻度 | 交換の目安 |
|---|---|
| 毎日しっかり自炊 | 1~2週間に1回 |
| 週に数回の調理 | 月に1回程度 |
| ほぼ料理をしない | 2~3ヶ月に1回 |
交換サイン付きのフィルターであれば、色の変化や印字で確認できます。
それ以外でも、黄ばみやベタつき、ニオイが気になったら交換のサインです。
掃除を楽にする工夫・補助アイテム
フィルターの交換に合わせて、整流板やレンジフード内部の軽い掃除もしておくと清潔さをキープしやすくなります。
おすすめの掃除方法やアイテムは以下のとおりです。
- 中性洗剤+ぬるま湯で拭き掃除:軽い汚れなら十分落とせます
- アルカリ性洗剤(油専用):頑固な油汚れに効果的。ただし素材への影響に注意
- シートタイプの汚れ防止カバー:整流板の裏側にも貼っておくと、内部清掃の頻度が減らせます
「こまめに交換+汚れる前に予防」が掃除のストレスを減らす最大の秘訣です。
よくある質問(Q&A形式)
整流板フィルターを取り入れようとすると、細かい疑問や不安がいくつか出てきますよね。
ここでは、実際によく聞かれる質問をピックアップして、Q&A形式でわかりやすくお答えします。
フィルターをつけると吸引力は落ちませんか?
Q: フィルターを付けることで、レンジフードの吸い込み力が弱くなるのではと心配です。
A: 正しく選んで、適切に貼り付けていれば、ほとんどの家庭用レンジフードでは吸引力に影響は出ません。
ただし、厚みがありすぎるものや、目が細かすぎるフィルターを使うと、空気の流れが妨げられることがあります。
製品に「レンジフード対応」や「通気性良好」と記載されているか確認するのが安心です。
100均のフィルターって使えるの?
Q: ダイソーやセリアなど100均で売ってる整流板フィルターでも問題ないですか?
A: 最近の100均商品は、意外としっかりした作りで十分使えます。
特に「整流板付きレンジフード用 粘着フィルター」など、専用品として売られているものなら、性能的にも◎です。
ただし、耐久性や粘着力、吸着力は市販品より劣る傾向があるので、頻繁に交換する前提で使うのがポイントです。
見た目が気になるんだけど、目立たなくする方法は?
Q: 外側に貼るとフィルターが丸見えで、せっかくのおしゃれなキッチンが台無しになりそう…
A: その場合は、透明タイプや黒・グレーなどダークカラーのフィルターを選ぶと目立ちにくくなります。
また、外側ではなく内側に貼るタイプや、枠付きでスマートに見せる工夫がされている商品もありますよ。
| 対策方法 | 効果 |
|---|---|
| 透明タイプを使う | 照明の反射も少なく、貼っているのが目立ちにくい |
| 色付きタイプ(黒・グレー)を使う | レンジフードの色と馴染みやすい |
| 内側設置タイプを選ぶ | 外からは見えないので見た目はそのまま |
見た目と機能を両立したい方は、「デザイン性重視」の商品を選ぶと満足度が高いです。
まとめ(選び方と付ける位置の総まとめ)
ここまで、整流板付きレンジフードにフィルターをつけるべき理由や、どこに設置するのが良いかなどを詳しく見てきました。
最後にポイントを整理して、自分に合った選び方と付け方を振り返っておきましょう。
取り付け位置の違いを比較すると?
設置場所ごとのメリット・デメリットをまとめたのがこちらの表です。
| 取り付け位置 | 主なメリット | 注意点・デメリット |
|---|---|---|
| 整流板の外側 | 掃除が楽・取り付け簡単・安価 | 見た目に影響・こまめな交換が必要 |
| 整流板の内側 | 外から見えない・内部保護効果あり | 設置に手間・掃除時は整流板を開ける必要あり |
| ファン手前 | ファンの保護・吸引力維持・寿命延長 | 取り付けが難しい・対応フィルターが限られる |
どこに付けるかは「掃除のしやすさ」「見た目」「効果の重視度」で選ぶのがコツです。
おすすめの選び方と続けるコツ
最初は100均やシールタイプで試してみて、続けられそうなら機能性の高い商品に切り替えるのもアリです。
交換のしやすさ・デザイン性・吸着力をバランスよく見て選びましょう。
そして、汚れる前に設置する「予防掃除」の意識が一番大切です。
新築や引っ越し直後、大掃除後など、キレイな状態で始めるのが最も効果的ですよ。
自分のライフスタイルに合った方法で、無理なく快適なキッチンをキープしていきましょう。