ミドルブロッカーとセンターの違いとは？呼び方に惑わされないための完全ガイド

バレーボールのポジションでよく聞く「ミドルブロッカー」と「センター」。

この2つは違うポジションなのか、それとも呼び方が違うだけなのか、混乱したことはありませんか？

この記事では、ミドルブロッカーとセンターの違いや役割の詳細を、初心者にもわかりやすく解説。

さらに、OH・MB・OPといった略称の意味や、現在の表記が変化している背景まで網羅的に紹介します。

この記事を読めば、名称に惑わされることなく、バレーボール観戦をもっと深く楽しめるようになります。

バレーボールの「ミドルブロッカー」と「センター」の違いとは？

バレーボールの中継や雑誌で、「ミドルブロッカー（MB）」とか「センター」という言葉を見かけたことはありませんか？

一見すると別のポジションのように思えますが、実はこの2つ、同じポジションを指しています。

この章では、名称の違いや変遷を整理しつつ、混乱せずに理解できるよう丁寧に解説していきます。

「ミドルブロッカー」と「センター」は同じポジション？

結論から言うと、「ミドルブロッカー」と「センター」は同じポジションです。

どちらもコートの中央（ネット際）に位置し、攻守の要として活躍するポジションを指します。

少し前までは「センター」と呼ぶのが一般的でしたが、現在では世界基準に合わせて「ミドルブロッカー（MB）」という名称が使われることが増えてきました。

旧来の呼び方	現在主流の呼び方	略称
センター	ミドルブロッカー	MB

名称が変わった理由とその背景

呼び方が変わった大きな理由は、国際的なルールや表記に合わせる動きがあったからです。

たとえば、FIVB（国際バレーボール連盟）では「Middle Blocker」が正式に使われており、それに倣う形で日本のバレーボール界でも「MB」という表記を推進するようになりました。

これにより、テレビ中継やスポーツ雑誌などでも「MB」や「ミドルブロッカー」の表記が目立つようになっています。

どちらの呼び方が今は主流？

現在では「ミドルブロッカー（MB）」の呼称が主流になりつつあります。

ただし、学校の部活動や一部のクラブチームでは、今も「センター」という表現が使われることもあり、世代や環境によって呼び方に差があるのが実情です。

そのため、両方の呼称が出てきた場合でも混乱せず、同じポジションであると理解しておくと安心ですね。

このように、バレーボールのポジション名は変化してきましたが、プレー内容自体が大きく変わっているわけではありません。

次の章では、そんなミドルブロッカー（センター）の具体的な役割について見ていきましょう。

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ミドルブロッカーの役割と求められるスキル

ミドルブロッカーは、攻守のバランスを担うポジションとして、試合を左右するほどの存在感を持っています。

ここでは、具体的な役割とともに、ミドルブロッカーに求められるスキルについて分かりやすく解説していきます。

ブロックの中心としての動き

ミドルブロッカーの最も重要な仕事は、相手のスパイクをブロックで止めることです。

その名の通り、コート中央でブロックの中心となる役割を果たします。

特に、相手がレフトやライトから攻撃を仕掛けてきた場合でも、左右へ素早く移動して対応しなければならず、横のフットワークの速さが求められます。

役割	内容
ブロック	スパイクに対する壁としてジャンプ。攻撃を封じる、またはコースを限定
移動力	左右への素早いスライド移動が不可欠

クイック攻撃での活躍

攻撃面では、ミドルブロッカーはクイック攻撃という速いスパイクで得点を狙います。

これは、セッターがネットに近い位置から素早くトスを上げ、すぐさまジャンプしてスパイクを打つ攻撃です。

クイック攻撃は実際に打つ場合だけでなく、囮として相手ブロッカーを引きつける役割も果たします。

自分が決めるだけでなく、チーム全体の攻撃を円滑にする存在とも言えるでしょう。

判断力・スピード・スタミナの重要性

ミドルブロッカーが優れたプレーを発揮するには、以下のような能力が求められます。

能力	具体的な理由
判断力	相手のトスの行方を読み、どこでブロックすべきかを瞬時に判断
スピード	ブロックでも攻撃でも、素早く正確な動きが必須
スタミナ	ラリーが続く中でも、高くジャンプし続ける体力が必要

さらに、コート上で味方と連携を取る力も求められます。

特にブロックは個人技だけでなく、隣の選手とのタイミングや呼吸が大切です。

ミドルブロッカーは、まさに攻守に影響を与える縁の下の力持ちともいえるポジションですね。

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センタープレーヤーとしてのプレースタイルとは？

先ほど説明したミドルブロッカーと同一のポジションではありますが、「センタープレーヤー」として語られるときは、少し違ったニュアンスやプレースタイルに注目されることがあります。

この章では、センターならではの攻撃スタイルや、ブロックの駆け引きなど、プレーの特徴にフォーカスして解説します。

ブロード攻撃とは？センター特有のスパイク

センターの攻撃の特徴は、何といっても速さです。

セッターと至近距離にいるため、素早くトスを受け取って即座にスパイクを打つことができます。

中でも「ブロード攻撃」と呼ばれる移動スパイクは、センターの代名詞ともいえる技術です。

これは、ジャンプする位置を左右にずらしながら打つことで、相手ブロッカーを惑わせるテクニックです。

攻撃名	特徴
クイック攻撃	速攻で相手のブロックを置き去りにする
ブロード攻撃	移動しながらのスパイク。空間的にブロックをかわす

読み合い勝負のブロック技術

ブロックは、単にジャンプすれば良いというものではありません。

相手セッターの手元を見て、どこにトスを上げるのかを予測しながら移動し、タイミングを合わせてジャンプする必要があります。

いわば、読み合いの勝負です。

ときにはブロックに間に合わないこともありますが、それでもワンタッチでボールに触れてコースを変えたり、レシーバーが拾いやすい位置に落としたりと、粘り強さも重要な要素です。

高身長・長い腕が活きる場面

センターにはやはり、高さが求められます。

高い打点でスパイクを打てるだけでなく、相手のスパイクを高い位置で止められることが大きな利点です。

また、手が長いとブロックの際にネットの上に手を出しやすくなり、守備範囲が広がります。

身体的特徴	プレーへの影響
高身長	ブロック時の打点が高く、スパイクにも有利
長い腕	ネット越しにしっかり手を出してボールを押し返しやすい

もちろん、身長だけで全てが決まるわけではありません。

ブロックの読みや移動の速さ、味方との連携力など、技術と頭脳の両方が必要とされるのがセンターの面白さでもあります。

混乱しないためのポジション表記の理解法

バレーボールのポジション名には、「OH」や「MB」「OP」などのアルファベット略称が使われることが多くなっています。

はじめて見ると戸惑ってしまいがちですが、それぞれに意味があり、ルールさえ分かればスッと理解できます。

この章では、表記のルールや意味を整理して、観戦時の混乱をなくしましょう。

OH・MB・OPなど略称の意味

現在、バレーボールの試合やメディアでは、ポジションをアルファベットで表す表記が主流になっています。

この略称は、英語のポジション名を短く表したものです。

略称	正式名称	日本語での呼び方
OH	Outside Hitter	レフト、ウイングスパイカー
MB	Middle Blocker	センター、ミドル
OP	Opposite	ライト、スーパーエース

特に、この記事のテーマでもある「MB（ミドルブロッカー）」は、旧来の「センター」と同じ意味になります。

日本バレーボール協会の統一方針

こうした略称の浸透には、日本バレーボール協会の方針が大きく関わっています。

2010年代以降、国際基準に合わせるために、協会が「OH・MB・OP」などの呼称を公式表記として使用する方針を打ち出しました。

そのため、新聞・テレビ・雑誌などのメディアもこれに準拠して略称を使うようになったという流れです。

統一されたルールに沿うことで、選手や戦術の理解がよりスムーズになるという狙いがあります。

初心者が押さえるべきポイント

初めてポジション表記を見ると、アルファベットの羅列に見えて難しそうですが、意味が分かればむしろ簡潔で便利です。

以下の3点を覚えておくと、混乱せずに試合を楽しめます。

ポイント	理由
略称と日本語の対応関係を覚える	例：「MB＝ミドルブロッカー＝センター」など
ポジションは6人ローテーション	各略称はどの場所でどう動くかを示す
「センター」と「MB」は同じ	名称の違いで混乱しないように

慣れると、ポジションの略称はチーム構成や戦術を理解するための強力なヒントになります。

次回の観戦では、略称にも注目してみると新しい発見があるかもしれません。

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まとめ：名称に惑わされず、役割を知って観戦を楽しもう

ここまで、バレーボールにおける「ミドルブロッカー」と「センター」の違いや、それぞれの役割、略称の背景まで幅広く解説してきました。

最後に、この記事の内容を振り返りながら、観戦時に役立つポイントを整理しておきましょう。

「名称の違い」は時代とルールの変化によるもの

「センター」と「ミドルブロッカー（MB）」は同じポジションですが、呼び方が異なるのは国際ルールとの整合性が背景にあります。

日本でも現在は「MB」という略称が主流になっており、これは混乱を防ぐための流れです。

プレー内容は共通。大切なのは「役割の理解」

呼び方が違っても、やるべきことは変わりません。

ブロックの中心となり、クイック攻撃で速攻を仕掛け、コート上で攻守にわたって活躍するのがこのポジションの特徴です。

名称	主な役割	今の呼び方
センター	ブロック・クイック攻撃	ミドルブロッカー（MB）

観戦をもっと楽しむには「視点の変化」がカギ

ポジションの略称やプレーの特徴を知ることで、ただボールを追うだけでなく、選手の動きの意味や意図も見えてきます。

特に、ミドルブロッカーはブロックや囮の動きなど、得点に直接つながらない場面でもチームに貢献しています。

そうした「裏方のすごさ」に注目すると、試合が何倍も面白くなります。

呼び方に惑わされることなく、選手たちの動きや工夫に注目してみましょう。

あなたのバレーボール観戦が、もっと深くて楽しい時間になりますように。